米連邦取引委員会(Federal Trade Commission以下、FTC)は、ウォルマート(WALMART)とコールズ(KOHL‘S)が環境に配慮した商品かのように見せかけた表示や広告が消費者の誤解を招くとして、コールズに対して250万ドル(約3億1500万円)、ウォルマートに対して300万ドル(約3億7800万円)の課徴金納付命令を下した。
FTCによると、コールズは素材にレーヨンが使用されているシーツや枕、バスマット、タオルの広告に「100%または一部に竹を使用」と表記。「サステナブル」「高い再生可能性」「環境に優しい」といった謳い文句を使用していたという。また、ウォルマートは、シーツやタオル、ブランケット、授乳ブラなどの商品について、コールズ同様、使用していない竹素材の表記やミスリーディングな広告を行っていたという。
これに対してコールズは、「FTCと和解し、引き続き規制を真摯に受け止めていく」と短いコメントを発表した。また、ウォルマートは、「われわれは最も信頼される小売業者であるために努力しており、これらの指摘を真摯に受け止める。こうした問題が提起された際には説明責任を果たしていく」「商品説明に関するプログラムを強化し、サプライヤーには表示に関する法令を含むすべての法令を順守した商品を提供するよう求めている。われわれはFTCとの関係を重視し、これらの問題解決のためにFTCと協力できたことをうれしく思っている」とコメントしている。