ファッション

「フェンディ」2016-17年秋冬ミラノ・メンズ・コレクション

REPORT

ランウエイの中央には、もこもこのファーが敷かれた贅沢ならせん階段。けたたましい目覚まし時計のベルの音とともに、ショーは始まった。らせん階段の左右の扉を開けて出てきたモデルたちは、今まさに起きたばかりのようなパジャマにガウン、スリッパ姿で登場。そのすべてが「フェンディ」らしい肉厚なカシミヤやファーを存分に使い仕立てられている。彼らはランウエイをファーのスリッパで歩いて行き、らせん階段を上がってゆく。ゴージャスだけれどちょっと抜けているお坊ちゃまのユルさが漂う、ユーモアあふれるコレクションだ。

まるでおじいちゃんのガウンを借りて羽織ったような、ビッグボリュームのクラシックガウンコートがキーアイテムだ。合わせたボトムスもパジャマのようにリラックスしたストレート。もこもこと立体的なのは素材だけでなく、レトロなチェック柄や温かみを感じるツイーディーな柄も、メゾンならではのクラフツマンシップを駆使して浮き上がるように描いている。モヘアのニットや肉厚のムートンパーカは、見るからに軽くて柔らかだ。思わず笑みがこぼれてしまうキュートなブランドロゴのアクセントや、絵文字に似た表情豊かな“顔”を持つバッグなど、肩の力の抜けたユルさが心地良い。

毎シーズン楽しませてくれる豊富なバッグコレクションやチャームに加え、今季はアイウエアホルダーやIDホルダーといったアクセサリーも充実。アイウエアホルダーは首元にボアが配され、IDホルダーにもユニークな顔がのせられるなど、アイキャッチなアイテムが随所にちりばめられた。“バッグバグス”シリーズに次ぎ人気を博しそうだ。

LOOK

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

メンズ32ブランドの猛暑に負けない推しスタイル 2025年春夏メンズ・リアルトレンド

「WWDJAPAN」12月16日号は、2025年春夏シーズンのメンズ・リアルトレンドを特集します。近年は異常な暑さが続いており、今年の夏は観測史上最も暑い夏になりました。ファッション界への影響も大きく、春夏シーズンはいかに清涼感のあるスタイルを提案するかが大切になります。そこで、セレクト各社やアパレルメーカーの展示会取材、アンケートを通して全32ブランドの推しのスタイルを調査し、メンズのリアルな傾…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。