大手スポーツ専門店のアルペンは18日、TSIホールディングスの発行済み株式の3.7%を取得したと発表した。取得金額は約10億円。取得理由についてアルペンは「TSIホールディングスが持つゴルフアパレルブランドの取引強化などを通じて、厳しい競合環境での差別化が可能と考えられる」としている。アルペンのゴルフ専門店「ゴルフファイブ」と、TSIの「パーリーゲイツ」などゴルフ事業との連携を強める。
TSIにとってゴルフウエア事業は売上高と利益をけん引する大黒柱であり、コロナ下のゴルフ人気で存在感が増している。2022年2月期で「パーリーゲイツ」の売上高は前期比46.7%増の150億円に跳ね上がった。同ブランドを中心としたゴルフ事業・アスレジャー事業は41億円の営業利益を稼ぎ出し、TSIの黒字転換と最高益達成に貢献した。
4月1日に開店したアルペンの超大型店「アルペン・トーキョー」に入るゴルフファイブの旗艦店には、TSIのゴルフブランド複合ショップ「ザ・ハウス」がゴルフ専門店に初出店していた。