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「セリーヌ」のアイコンバッグ“16”と“トリオンフ”のセミオーダーが可能に ワニ革やダイヤモンドでゴージャスに

 「セリーヌ(CELINE)」は、シグネチャーバッグの“セーズ(16)”と“トリオンフ(TRIOMPHE)”をカスタムオーダーできる「オート マロキネリ(HAUTE MAROQUINERIE)」コレクションを発表した。

 バッグの素材はクロコダイルレザーで、ブラック、グレー、ベージュのほか、くすんだピンク色などの14色を用意。クロージャー(留め具)は18Kホワイトゴールドもしくはイエローゴールドから選択でき、いずれも一粒またはパヴェダイヤモンドの装飾を追加してよりラグジュアリーにカスタマイズすることも可能だ。ライニングにはゴートスキンが使用されており、イニシャルをエンボス加工で入れることができる。また、バッグと同素材で縁取られたミラーと、革張りが施されたユーカリ材の木箱が付属する。同コレクションは注文を受けてから生産する方式となっており、10月に取り扱い開始の予定。価格帯は明らかにされていない。

 “セーズ”は、エディ・スリマン(Hedi Slimane)=アーティスティック、クリエイティブ&イメージディレクターが「セリーヌ」で初めて手掛けたバッグで、2018年8月にレディー・ガガ(Lady Gaga)がインスタグラムで披露したことで大きな話題を集めた。“トリオンフ”は、ブランド名の頭文字“C”をモチーフにしたクロージャーが特徴的で、これはパリの凱旋門のチェーンを着想源としている。カスタムオーダーで作る場合、“セーズ”は1つ当り17時間、“トリオンフ”は12時間かかるという。

 「セリーヌ」によれば、「オート マロキネリ」コレクションで使用するクロコダイルレザーは国際ワニ養殖協会(International Crocodilian Farmers Association以下、ICFA)の認証を得たサプライヤーから調達しており、革なめしも同協会に関連するISO14001認証を取得した工場で行っているという。ICFAは動物保護、地球環境、現地コミュニティーなどを尊重したワニの養殖を支援する非営利団体。

 「セリーヌ」の親会社であるLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は、近年エキゾチックレザーへの投資を強化している。傘下ブランドの「ルイ・ヴィトン」は22年3月、クロコダイルやオーストリッチ、パイソンなどのエキゾチックレザーを使用したバッグの製造に特化した工房を2カ所オープンした。これは18年にそうしたレザーの使用を中止すると発表した「シャネル(CHANEL)」とは対照的な動きで、国際動物愛護団体PETAはLVMHにも使用を中止するよう定期的に呼びかけている。

 マイケル・バーク(Michael Burke)=ルイ・ヴィトン会長兼最高経営責任者は、上述の工房を開設した際、「エキゾチックレザーを使用しなければ、これらの動物は絶滅してしまう。生息地が不動産開発の餌食となるのを防ぐには、その土地自体に価値を持たせる必要がある。クロコダイルなどの産卵地となれば、土地に価値を持たせ、自然な状態のままで維持することができる」と述べている。

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