「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、東京・渋谷の代々木公園でランニングコース“ニューバランス ヨヨギパーク エフケーティー(NEW BALANCE YOYOGI PARK FKT)”を5月20日までの期間限定で設置した。原宿門を入ったパノラマ広場の近くに1マイル(約1.6km)のマイクロコースを用意し、路面や看板をたどってゴールを目指す。さらにランニング記録アプリ「ストラヴァ(STRAVA)」にタイムをアップロードすると、参加者全体のランキングが表示される。
同ブランドは、コロナによってランニングイベントの中止・延期が続く中、リアルとバーチャルを組み合わせたレース施策を行ってきた。昨年は東京・二子玉川緑地運動場に1マイルのコースを作り、1カ月で900人が参加。その後、代々木公園でもテスト開催を行い、今回の開催に至った。
4月21日にはメディア向けの発表会を行い、久保田伸一ニューバランスジャパン社長をはじめ、長谷部健・渋谷区長、小林俊治・代々木公園園長らが登壇した。久保田社長は「われわれは“ベストランニングブランド”になることを掲げ、ランニングカテゴリーに注力している。“ランニングの聖地”とも言われる代々木公園を舞台に、官民が連携してランニングを盛り上げる取り組みができて光栄だ。より多くの人にランニングの楽しさを知ってもらえたら」と語った。
長谷部区長は「渋谷は“思わず身体を動かしたくなるまちづくり”を一つの軸に据えている。今回の取り組みは、断る理由がなかった。普段から代々木公園を走る一人のランナーとしても、この場所で走ることの気持ち良さを感じてほしい」と期待する。また小林園長は「園内を走るランナーがぐっと増え、どんな施策を行おうか考えているタイミングで提案を受けた。これまでは企業とニーズが合致せず園内のイベントなどを制限することも多かったが、今回は目標が一致し、われわれとしてもチャレンジングな内容となった」と話した。