ファッション

ユーチューバー、モデルのそわんわんが「ガールズ バイ ピーチ・ジョン」に登場 “みんなそのままで素敵”SNS世代に投げかける自己肯定感のあり方

 「ピーチ・ジョン(PEACH JOHN)」の若年層向けブランド「ガールズ バイ ピーチ・ジョン(GiRLS by PEACH JOHN)」が運営する公式PRクラブ “ガーリスタ(GiRLISTA)”のメンバーにチャンネル登録者数63万人以上を抱える人気ユーチューバーのそわんわんが加入する。1年の活動期間中にコラムの執筆やブランドと自身のSNSを通してブランドメッセージや下着の魅力を発信するほか、下着の着用モデルも務める。

 そわんわんは親しみやすいキャラクターとポジティブなマインドで10〜20代を中心に支持を集める人気ユーチューバーで、20年からはファッション雑誌「ラファーファ(la farfa)」の専属モデルを務め、ライフスタイルやファッションなどを中心に発信している。今回の“ガーリスタ”の加入はブランドからのオファーではなく、そわんわん自らが「ピーチ・ジョン」にコンタクトをとり、出演を希望したことから始まったという。行動に至ったきっかけや今後の活動について聞いた。

WWD:自ら「ピーチ・ジョン」のインスタグラムにダイレクトメッセージを送ったと聞いた。

そわんわん:私は見た目が理由でできないことはないと信じて自分の悩みに関する発信も行っています。もちろん、発信するだけでなく行動で示さなければ説得力がありません。だから、可愛い服を着てファッションを楽しんでいる私の姿を見て「自分も楽しんでいいんだ!」と思ってもらえるように発信をしています。そういった思いから、年齢や体型を問わず魅力を発信し、「リアルサイズモデル™」の取り組みをしている「ピーチ・ジョン」と一緒に活動したい!やらせてほしい!と強く思いコンタクトを取りました。下着のモデルに挑戦することで、体型や外見に自信が持てない人でも1歩踏み出す勇気を持って行動を起こせば、色んな可能性があることをもっとたくさんの人に伝えたいです。

WWD:外見をポジティブに捉えた発信が増えたきっかけは?

そわんわん:最近は自己肯定感という言葉をよく聞きますが、私は3〜4年前にユーチューブのコメントで「自己肯定感高いね」と言われて初めてその言葉を知りました。そして、世の中には自分の外見について悩んでいる人、他人の否定的な意見ばかり気にして生きている人が多いと感じました。私も昔は動画で自虐ネタをよくしていたのですが、「好きな洋服を着て楽しもう」と発信しているのに、「自分ブスやねん」と自虐していたら説得力ないですよね。その気づきがあって、自虐ネタは一切やめました。そして自己肯定感に悩む人が自分を好きになれるように、“みんなそのままで素敵”ということを積極的に発信しています。

WWD:発信する際に意識していることや大切にしていることは?

そわんわん: “誰かを否定していないか”をすごく考えます。自分の体型をポジティブに捉えて肯定する内容を発信していますが、やっぱり長い間“細い女性が美しい”という価値観があったし、人それぞれに価値観があって、どれも間違いじゃない。だから自分が発信するときは誰かを否定する言い方になっていないか?自分の価値観を押し付けていないか?と見直すようにしています。

WWD:ネットの世界は感情をむき出しでぶつけられることもある。発信することに怖さやためらいはなかった?

そわんわん:「どうしてこんな事が言えるんだろう」と怖く感じることもありますが、ネットとリアルの世界は分けて考えています。スマートフォンのこんな小さな世界の中で言われていることを気にするよりも、リアルを大切にしたいからです。悪口や批判など、どんな意見でも「そういう考え方もあるよね」といったん受け止めますが、否定的な意見に振り回されることはありません。誰かの否定的な意見で自分を変えるのって楽しくないし、自分のために生きていないと思うからです。

 人にとやかく言う人って自分に対しても厳しいんじゃないかな。だから人にも厳しく言ってしまう。もっと自分に甘くてもいいんです。でも、世の中には「美はこういうもの」という価値観の押し付けがまだ沢山あるのかな?と思ったり……。

WWD:今後“ガーリスタ”として発信したいことは?

そわんわん:サイズや体型で可愛い下着を諦めていた人って多いと思うんです。でも、手持ちのブラジャーのホックにセットしてアンダーを調整できる“ブラバックエクステンダーズ”というアイテムがあって、「こんな便利なものあるんだ!」と感動しました。私も最近まで知らなかったのですが、同じように知らなかった人に便利なアイテムがあることや、可愛い下着を楽しむ方法を発信したい。こういったアイテムを使うことは恥ずかしいと思う人もいるかもしれません。でも、可能性や選択肢が広がるとポジティブに捉えてほしい。製品だけじゃなくて身につける人のマインドも変えていきたいです。

WWD:やってみたいことや目標は?

そわんわん:大きな看板に出ることが目標です。多くの人の目に触れる場所で、私がファッションや自分自身を楽しんでいる姿を見せることで、今のあなたも十分素敵で、ファッションは楽しいものだと伝えたい。痩せていないからとか、なりたい自分になれていないからと今の自分を否定しないでほしい。発信していく中で傷つくような意見も出てくるかもしれません。でも、そこで自分を諦めずに“今の自分が楽しい”ことを伝え続けたいです。

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