若手デザイナーの登竜門「2022 インターナショナル・ウールマーク・プライズ(2022 INTERNATIONAL WOOLMARK PRIZE 以下、IWP)」の受賞者が26日、ロンドンで発表された。
大賞に輝いたのは、ガイアナ系イギリス人のサウル・ナッシュ(Saul Nash)による「サウル ナッシュ」。受賞に際して20万豪ドル(約1800万円)の賞金のほか、ビジネス運営に関するメンターシップやIWPのリテールパートナーである小売店で販売する機会が授与される。ダンサーとしての経歴も持つナッシュは、「ヒップホップバトルにも出場してきたので、落選することには慣れているが、自分のしてきたことが認められて光栄だ」と述べた。
故カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)を讃えて20年に設立されたイノベーション部門のカール・ラガーフェルド・アワード(KARL LAGERFELD AWARD)には、「ムソマックスウェル(MMUSOMAXWELL)」が選出された。ブランドを手掛けるデザイナーデュオのマックスウェル・ボコ(Maxwell Boko)とムソ・ポッツェーン(Mmuso Potsane)には、10万豪ドル(約900万円)が贈られる。
IWPを主催するザ・ウールマーク・カンパニー(THE WOOLMARK COMPANY)は、非営利団体オーストラリアン・ウール・イノベーション(AUSTRALIAN WOOL INNOVATION)の傘下。資金協力している約6万の牧羊業者を代表して、オーストラリア産ウールの研究開発やマーケティングを行い、世界的なサプライチェーンをサポートしている。ファイナリストに選出された7組は、2022-23年秋冬コレクション向けのメリノウールコレクションを披露して審査にのぞんだ。