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フェムテック市場創出を行うフェルマータが2億1000万円の資金調達を実施

 女性のウエルネス課題の解決や支援事業を行うフェルマータ(FERMATA)はこのほど、シリーズAラウンドにおいて第三者割当増資により総額2億1000万円の資金調達を実施した。引受先は、リードインベスターである東京大学エッジキャピタルパートナーズ(以下、UTEC)のほか、DEEPCORE、iSGSインベストメントワークス、伊藤忠商事。本調達によって、市場全体から必要とされるグローバルプラットフォーマーとして、全てのステークホルダーから信頼されるキュレーターとしての存在価値の確立を目指す。

 フェルマータは現在のアジア・日本のフェムテック市場を黎明期を抜けて過渡期となったと捉え、膨大な選択肢や情報があふ れている一方で、まだまだフェムテック製品・サービスにアクセスするのに物理的・心理的障壁を感じる人が多く存在するなど、これまでにないアクセスギャップが生じ始めているとしている。また、フェムテックを含むヘルステック業界の急速な成長に対し、個々人のヘルスケアデータを企業および社会全体で利活用する際に、プライバシーをどのように保護していくかといった点において、十分な議論やルール整備が追いついていない状況にあるという。

 そこで同社は今後その需要に応えるキュレーションおよびレコメンデーション機能をはじめとしたシステムを提供する予定ため、今回調達した資金はこれらのシステム開発および既存事業を含む採用の強化に充てる。

 UTECはプラットフォーム開発や各事業の拡大、アカデミア、行政との連携においてサポート。DEEPCOREはプラットフォームの技術支援を、iSGSインベストメントワークスはプラットフォームにおける個人向けのサービス構築において支援する。また、伊藤忠商事とは資本・業務提携を行い、流通面におけるアジア・日本市場の拡大および参入支援、法人向けサービスの展開をともに行う予定だ。

 なおUTECから、片田江舞子パートナーが社外取締役に、郷治友孝代表取締役CEO マネージングパートナーが監査役に就任する。

 フェルマータは「あなたのタブーがワクワクに変わる日まで」をビジョンに掲げ、2019年に創業。アジア・日本でのフェムテック市場創出に寄与する多様な事業を展開する。900社を超える世界各国のフェムテック企業とのネットワークや、9つのフェムテック主要国際ハブとのパートナーシップ、国際色豊かなメンバーが公衆衛生やコミュニティ育成など各分野の専門性を武器に成長を遂げている。昨年は創業2周年を記念して「フェムテック ・フェス(Femtech Fes!)」をリアルイベントで開催。世界6地域、27カ国から、157ものプロダクトやサービスをキュレーションした。

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