「ハンター(HUNTER)」はこのほど、ブルーム(BLOOM)社との提携で開発した、湖の不要な藻を利用したフォームスライドとフォームサンダルを発表した。
湖の藻類は過剰に増殖すると毒素を排出し、酸素を消費し、水中植物の日光を遮断することで生態系に害を及ぼすと言われている。今回のスライドとサンダルは、藻の浄水プロセスで抽出した藻類バイオマスから作られた素材を採用した。同素材は自然の水路を浄化し、浄水を藻の生息地に戻し、石油由来の代用素材として二酸化炭素の排出を抑えるという。ブルーム・サンダルは一足につき101リットルの水を浄化し、64平方メートルの空気から二酸化炭素を削減。一方、ブルーム・スライドは一足につき、50リットルの水と31平方メートルの空気を浄化する。サンダルはウィメンズのみの展開で販売中。スライドはメンズ・ウィメンズの両展開で5月末に発売予定だ。
また、「ハンター」は廃棄予定だったナイロンを使用したリカバードナイロン製トートバッグも店頭で販売している。裏地には100%リサイクルのポリエステルを使用。5月22日までの間、ハンター銀座フラッグシップストア及びハンターブーツ公式オンラインストアで同バッグの売上一個あたり10%を、国際的保護慈善団体ワールド・ランド・トラストに寄付する取り組みも実施中だ。この寄付金は、過去100年で個体数が90%減少しているオラウータンの生息地、マレーシア及びボルネオ島での取り組みに役立てられる予定。