「ディオール(DIOR)」は4月30日、2022年ウィメンズ・フォール・コレクションのランウエイショーをソウルで開催した。韓国で行われるのは今回が初めて。フロントローには、同ブランドのグローバルアンバサダーを務めるBLACKPINKのJISOO(ジス)のほか、元フィギュアスケート選手のキム・ヨナ(Kim Yuna)、ドラマ「Pachinko パチンコ」に主演した俳優のキム・ミンハ(Kim Minha)、モデルのアイリーン・キム(Irene Kim)、K-POPガールズグループ、レッド・ベルベット(RED VELVET)のイェリ(Yeri)らが着席した。
会場となった梨花女子大学校には、巨大なスケートパークを思わせる舞台を設置。ショーのオープニングには複数の女性スケートボーダーが登場し、女性のエンパワメントやシスターフッド、多面性のある女性らしさを表現した。なお、「ディオール」は次世代の女性リーダー育成のため、22年3月に梨花女子大学校とパートナーシップ契約を締結している。
今回のショーに合わせて訪韓したマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)=アーティスティック・ディレクターは、「K-POPは娘を通じて聞くようになり、BLACKPINKにもとても感銘を受けた。JISOOはポジティブでエネルギッシュな女性性を体現しており、『ディオール』の素晴らしいアンバサダーだ」と語った。
韓国の金融監督院によれば、「ディオール」は韓国市場で業績を伸ばしており、21年の営業利益は1047億ウォン(約107億円)と前年の2.4倍だった。ピエトロ・ベッカーリ(Pietro Beccari)=クリスチャン ディオール クチュール(CHRISTIAN DIOR COUTURE)会長兼最高経営責任者は、「韓国で業績が非常に好調なことを受けて、売り場を拡大する複数のプロジェクトが進行中だ」とコメントした。
現在、「ディオール」のウィメンズは韓国で12店を運営。それに加えて、新たなポップアップストア「ディオール ソンス(DIOR SEONGSU)」をオープンした。3月にリニューアルオープンしたパリ本店を着想源とした「ディオール ソンス」の広さは約700平方メートル。カフェも併設されており、数年にわたって営業する予定だという。