ファッション

百貨店4月度は1〜4割増収 昨年の休業の反動増

 百貨店大手5社の4月度の売上高が出そろった。前年4月は前半がまん延防止法、25日以降は緊急事態宣言によって食品などの“生活必需品”を除く大半の売り場を閉めていたため、各社ともに大幅な反動増になった。天候にも恵まれ、外出する機会も増えたため、ジャケットなど衣料品にも動きが出ている。

 三越伊勢丹が29.6%増、高島屋が23.8%増、大丸松坂屋が24.5%増、そごう・西武が12.3%増、阪急阪神百貨店が42.2%増だった。それでもコロナ前の一昨年4月と比較すると、まだ1〜2割減の水準になる。

 昨年4月25日以降の緊急事態宣言中、“豪奢品”扱いされて販売できなかったラグジュアリーブランドや宝飾品・時計などの高額品の前年対比が跳ね上がった。高額品だけでなく、一般の婦人服や婦人靴、バッグなども外出機会の増加によって回復傾向にある。三越伊勢丹は「ゴールデンウイークを控えた買い替えや気温の上昇に伴う実需購買などから、春夏衣料や服飾雑貨も好調だった」という。

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