専門店チェーン、セレクトショップの2022年4月度売上高(既存店ベース)は、気温上昇に伴い、夏物の動きが好調で前年実績をクリアしたという声が各社から上がっている。外出機会が増えたことで、おしゃれ着やビジネス衣料にも動きがあった。
ユニクロの国内店舗とECの売上高は前年同月比15.8%増と、21年7月(同0.1%増)以来9カ月ぶりの前年実績超え。「4月前半に気温が大きく上昇し、夏物商品を中心に好調となった」(発表資料から)という。
しまむらの「ファッションセンターしまむら」業態は同6.3%増(3月21日〜4月20日での比較)と、6カ月連続の前年実績超えと好調が続く。「気温上昇と共に初夏・夏物が売り上げを伸ばした。新生活需要や春休みのお出かけ需要も後押しした」とコメントしている。
良品計画の「無印良品」は同0.6%増。衣服・雑貨カテゴリーも同2.2%増と伸ばした。4月22日から5月9日まで、会員向けの10%オフキャンペーン「無印良品週間」を実施しており、客数が同6.5%増となった。客単価は同5.6%減。衣服・雑貨は「雑貨やインナーの売れ行きが改善した」(発表資料から)という。
アダストリアは同20.1%増。「気温上昇や月末からの大型連休に向けた外出需要の増加で、春夏物が好調。自社ECモール『ドットエスティ』のテレビCMも売り上げ伸長に寄与した」とコメントしている。
ユナイテッドアローズは同25.9%増。「ビジネス衣料が堅調だったことに加え、気温上昇と共に初夏物が動いた」(発表資料から)という。コロナ禍前の19年4月との比較では同13.3%減だった。