メイクアップブランド「リンメル(RIMMEL)」や「グッチ(GUCCI)」の化粧品などを手掛けるコティ(COTY)はこのほど、ロシアの事業を終了すると発表した。全事業の3%強を占めるという。
同社は「慎重なる検討の末、当社はロシアの事業を終了することを決断した。これにより今年度の業績の見込みには大きなインパクトはないと見込む」とコメントを発表。同社の決断のタイミングは、ロレアル(L'OREAL)やエスティ ローダー(ESTEE LAUDER)など大手化粧品企業が次々とロシアでのビジネスを停止し始めた約2ヶ月後になる。コティも、ロシアのウクライナへの軍事侵攻が続く中で商業活動をストップしていた。
米「ビューティ インク(BEAUTY INC)」が毎年発表する世界の化粧品企業の売り上げランキングでは、コティは今年10位にランクイン。2021年1〜12月の売り上げは50億ドル(約6300億円)を計上した。その3%を担うロシア事業の売り上げは約1億5000万ドル(約189億円)になる。