ビューティ

同質・同調社会が、多様な意思に目を向けるには?

有料会員限定記事

 ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。今週は、多様性や包括性を自分ごと化するための話。(この記事はWWDジャパン2022年5月9日号からの抜粋です)

【賢者が選んだ注目ニュース】
「ロクシタン」が豪クリーンビューティブランドを買収
“ファミマソックス”からレインボーカラーの新色 LGBTQ+支援団体に売り上げの一部を寄付

 「クリーンビューティ」という概念が米国で浸透しはじめていることを知ったのは、2018年のことだ。米国の「クレド ビューティ」という店舗とECの双方でクリーンビューティを扱うリテーラーのフレデリック・ベンキュー最高経営責任者は、「食の安全性に対する意識が美容にもうつってきている」と指摘。「消費者は、プロダクトやブランドの思想そのものと深くつながり、関わることを求めている」と美容関連イベントで話していた。

 この安全性への意識の高まりに加えサステナブル視点も加わり、現在のクリーンビューティトレンドが形成されている。最近ではカーボンニュートラルを実現した新興ブランドも出てきた。

 消費者の強い意志に動かされるように、大手美容企業は危機感を持ち、気候変動に対応するとともに有望な新興のクリーンビューティとの出資・業務提携、M&Aを盛んに行っている。今回のニュースにあげたロクシタンだけでなくクラランスやP&G、ロレアル、エスティ ローダー、ユニリーバ、韓国のLG生活健康などからのニュースは後を絶たない。

 日本でも若い世代は、学校の授業でSDGsを勉強し、サステナブルであるかどうかが自分たちの未来に大きく影響することを身をもって感じている。

この続きを読むには…
残り1297⽂字, 画像1枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

百貨店やサステナ、デザイナー人事など14のトピックスで記者と専門家が25年を展望 そっくりさん企画復活!

2024年最後の「WWDJAPAN」は、24年を振り返りながら、25年を展望します。「デザイナー人事」「メンズ」「国内アパレル」「スポーツ・アウトドア」「百貨店」「国内セレクトショップ」「サステナビリティ」「バーチャルファッション」「素材」「ジュエリー」「海外ファッション業界のM&A」「ヘアサロン業界」「ビューティプレステージ」「百貨店(化粧品)」という14のトピックスで、「WWDJAPAN」記者…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。

バナーイメージ