羽生結弦選手ら、人気フィギュアスケーターの衣装を手掛ける伊藤聡美デザイナーの2作目となる作品集「ミューズ オン アイス(MUSE ON ICE)」の売れ行きが好調だ。4月18日に発売し、発売4日目で重版が決定、このたび出来(しゅったい、重版したものを売り出すこと)した。発行元はジー・ビー。
羽生選手に加え、北京冬季五輪に出場した樋口新葉選手、鍵山優真選手、小松原美里・尊選手ら計22組の選手の、主に2021-22年、20-21年シーズンの衣装を取り上げている。デザイン画や選手の着用写真、繊細な刺しゅうやグラデーション染めなどに寄ったディテール写真を豊富に掲載すると共に、伊藤デザイナーがそれぞれの衣装に込めた思いや製作過程のエピソード、選手とのやり取りなども紹介。選手から伊藤デザイナーへのメッセージも掲載している。
21年12月に行われた、全日本フィギュアスケート選手権の伊藤デザイナーの観戦記も掲載。衣装デザインの切り口から各選手の魅力を語っている。ほかに、伊藤デザイナーが影響を受けたものとして、アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)やジョン・ガリアーノ(John Galliano)の作品集、「ガロ」などで活躍した漫画家の丸尾末広の画集などを紹介するコーナーもある。