海外で活躍する韓国ブランドが増える中、ジュエリーブランドにも期待が集まってきた。
まず注目すべきは、アート的なテイストがあふれる「ショー(SCHO)」だろう。異なる自然や文化、そして歴史からインスピレーションを得るというデザイナー、セラ・チョ(Sarah Cho)は、海の波と砂漠の砂を形象化したウェーブがシグネチャ―デザイン。幼い頃を広大な大自然が広がるナミビアなど南西アフリカで過ごしたため、民族的でありながらも未来的なデザインが目立つ。毎回発表する真珠をベースに異なる素材をレイヤードしたジュエリーなど、精巧な手作業が好評を博している。「スワロフスキー(SWAROVSKI)」や「キムへキム(KIMHEKIM)」「ジェントルモンスター(GENTLE MONSTER)」とのコラボレーションは、まるで夢の中から飛び出してきたよう。スタイリッシュな女優コン・ヒョジン(Kong Hyo Jin)、ミュージシャンのHYUKOHをはじめ、ハリウッドスターからも愛されている。アメリカやイギリス、フランス、イタリア、スペインなどのモード誌でも紹介されるホットなブランドだ。
今、ソウルで最もトレンディなジュエリーブランドを聞かれたら、「ナンバリング(NUMBERING)」だ。金属工芸を専攻したデザイナーのキム・ヌリ(Kim Nu-ri)が2015年に立ち上げたコンテンポラリーブランドで、構造的なシェイプと繊細なディテール、程よいボリューム感で人気を集めている。優雅な真珠をモチーフにクラシックな感性が光るパールラインと、4C(カラット、クラリティ、カット、カラー)にこだわったダイヤモンドを使ったキャラットラインは、果敢なデザインながら自然で洗練されたムードも放っている。シーズンとトレンドにこだわらないジュエリーは、BLACKPINKやBTSメンバーの着用でも話題となり、人気はますます高まっている。
軽快なカラーで多様なアクセサリーを提案する「べべ(BAEBAE)」も欠かせない。べ・シファ、べ・シヨン姉妹が立ち上げたブランドは、単調な暮らしに若干の明るさを加える。感覚的な色と機知のあるデザインがポイントだ。