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広がる生理用ナプキンの無償提供 ネクイノも実証実験開始

 オンラインの低容量ピルの処方アプリ「スマルナ」を運営するネクイノは、トイレで生理用ナプキンを無料で受け取れる新サービス「トレルナプロジェクト」の実証実験を、5月9日からイオンモール幕張新都心(千葉)のトイレ6箇所で開始した。そのほか、イオンレイクタウンkaze(埼玉)、泉北高速鉄道(大阪・泉ケ丘駅)や南海電鉄(大阪・難波駅、なんばCITYほか)、東急プラザ渋谷など6企業と連携し、5都市9カ所で実証実験を随時実施する。

 ユーザーは、専用アプリ「toreluna」をスマートフォンにダウンロードしトイレ内に設置するディスペンサー横にあるQRコードを読み取ると、生理用ナプキン(「ソフィボディフィット ふつうの日用 羽なし21cm」)を無料で1枚受け取ることができる。2時間ごとに1枚、1カ月あたり7枚が上限。「toreluna」が設置されているトイレに入ると、デジタルサイネージに一定時間の広告動画が表示される仕組みで、広告モデルを基盤とする。各施設では、3カ月以上の実験期間を設け、施設側のニーズやユーザーからのフィードバッグを元にサービス改善につなげる。

 ネクイノは、「スマルナ」をはじめ女性のさまざまな健康課題の解決に取り組んできた。同社が「スマルナ」ユーザー約2500人を対象にした調査では、95%の人が「トイレの個室内に無料で生理用ナプキンを受け取れるサービスがあれば利用したい」、74%が「手元になくて困った経験がある」、55%が「ナプキンの金銭的負担を感じる」と回答。こうしたニーズを踏まえて、共創パートナー企業とともに同プロジェクトを始動した。

 また、ウエルネスを事業領域とするスタートアップ企業のオイテル(東京都、小村大一社長)も2021年に同様のサービスの提供を開始。ららぽーとなどの商業施設のほか、学校や自治体との連携を進めており、生理用ナプキンを無償で提供する動きが広がっている。

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