板野友美がディレクターを務めるライフスタイルブランド「ロージールーチェ(ROSY LUCE)」は、運営会社のサマンサグローバル ブランディング&リサーチ インスティチュートから独立し、長年のスタッフであった高橋亜友美と新会社を立ち上げ、新たにスタートする。独立した理由は、「ブランドを走らせていく中でこだわりや思いが強くなり、これまで以上にメッセージを発信していくため」とし、新会社ロージールーチェシーオーでは、板野がディレクター兼代表取締役を務める。9日には都内で新体制のスターティングイベントを開き、同ブランドについて関係者にアピールした。
板野はブランドの設立のきっかけについて「海外旅行で出合った生地にすごく惹かれたのですが、日本で似たような素材を探しても、着たいと思えるかわいいものがなかった。であれば、自分で着たいものを作りたいと考えたんです」と語った。昨年には結婚と出産を経験し、多忙なタイミングでの再出発となる。「妊娠して家で過ごす時間が多くなった時に、モチベーションにつながったのがファッションやメイクでした。だからこのタイミングで自分の思いを乗せて発信したかったんです」。
「ロージールーチェ」が大切にしていることは、“女性らしさ”だという。「私はお母さんになっても好きなファッションを楽しみたいし、旦那さんからもずっと女性として見られたい。なので、女性らしさを感じる要素を必ずどこかに入れています。例えばワンピースはウエストを細めにし、ボディラインが出るように作っています」。
新体制でのデビューコレクションには、板野が海外で見つけて惚れ込んだという素材を多く使っている。「私が着ているワンピースにもその生地を使っていて、薄いのに弾力がありざらざらっとした感触が魅力。この生地にプリントをしたものは意外と少ないんですが、色や柄がしっかり乗ってくれるんですよ」。さらに、着こなしについて「ガーリーだけど、カジュアルにも着られます。例えばワンピースなら、ヒールを合わせたらフォーマルな印象になるけど、スニーカーと合わせたら子供と一緒の時にもサラっと着られるんです」とアピールした。
アイドルからブランドのディレクターに転身し、今度は会社の代表としてビジネスも第一線で行うことになる。これまでとは異なる舞台を前に、どのような心情なのだろうか。「実は似ているところもたくさんあるんです。自分のしたことが誰かにつながって喜んでもらえたり、何かのきっかけになったりするのが私の喜びです。それは今の仕事でも、芸能の仕事でも同じ。やっぱり人が喜んでくれる姿が一番モチベーションになりますね」。