コメ兵ホールディングス(HD)の2022年3月期は、売上高が前期比40.3%増の711億円、営業利益が同6倍の37億円、純利益が22億円(前期は5億9000万円の損失)で、いずれも過去最高を更新した。買い取り専門店の出店や買い取りイベントの開催によって、販売点数が拡大した。また高級時計と金製品の相場の上昇によって、同社では粗利益で約6億円の押し上げ効果があったと推測している。
ビジネス規模を示す総流通量(GMV)は、上期(4〜9月)が134億円増の410億円、下期(10〜3月)が134億円増の410億円だった。価格が高騰した高級時計の動きが活発だった。買い取り専門店を37店舗オープンなど販管費は増加したものの、売上高の大幅な増加で販管費率は5.7%低下した。
23年3月期は売上高が前期比9.6%増の780億円、営業利益が同1.8%増の37億円、純利益が同8.5%増の24億円を予想する。