「ザラ(ZARA)」は、米ロサンゼルス拠点のブランド「ルード(RHUDE)」のルイージ・ビラセノール(Rhuigi Villasenor)=デザイナーとのコラボコレクション“RHU”を5月16日に発売した。国内の全店舗と公式オンラインショップで扱う。コレクション名は“Redesigning Human Uniform(ユニホームの再構築)”の頭文字で、“次世代に向けた新たなスポーツウエア”をコンセプトに、ワイドシルエットのデニムパンツやモトクロスに着想したシャツ、“RHU”のロゴをあしらったバーシティージャケットなど、ウエア57型、シューズ6型、バッグ6型を用意する。価格帯は税込1190円〜2万3990円。
ビラセノールはフィリピン・マニラ出身。香港やサウジアラビア、タイでの生活を経て、9歳でアメリカに移住し、LAでファッションのキャリアをスタートさせた。2013年に「ルード」を設立すると、アメカジやロック、グランジなどのカルチャーに自身のルーツを織り交ぜたストリートウエアを提案。今年2月には「バリー(BALLY)」のクリエイティブ・ディレクターに就任するなど、活動の幅を広げている。
ビラセノールに、コラボコレクションのこだわりを聞いた。
WWD:コラボコレクションのテーマやインスピレーションは?
ビラセノール:“RHU”は、民主的なスポーツウエアを表現したコレクションだ。さまざまな人が取り入れやすく、精神が刺激される新しい発想のスポーツウエアになっている。このプロジェクトの立ち上げにおいて、「ザラ」以外のパートナーは考えられなかった。
WWD:コレクションのこだわりは?
ビラセノール:「ザラ」と僕で、互いにやったことのないデザインを追求した。その結果、“人間のユニホームの再設計”というプロセスにたどり着いた。スポーツやラグジュアリー、ストリートなどの定番のメンズウエアを再構築するクリエイションを目指し、アートやカルチャーの中心でもあった、アメリカ北東部の8つの私立大学の総称“アイビーリーグ”のスタイルを再解釈している。コレクション全てのアイテムがお気に入りだ。
WWD: 今後もコラボは継続する?
ビラセノール:この先も続ける意味があるかどうかはユーザーが決めること。“RHU”は“人間のユニホーム”を再解釈したものだから、より多くの人がこの服を試し、フィードバックすることで、今後の可能性が見えてくる。
WWD:「ザラ」はあなたにとってどんなブランド?
ビラセノール:型破りで、画期的で、偉大なブランドだ。そんな「ザラ」と一緒に仕事をするのなら、「僕も素晴らしいクリエイションを実現しよう」と取り組んだ。英語に、“友達はあなたの映し鏡だ”ということわざがあるように。