「生まれるべきものが生まれ 広がるべきものが広がり 残るべきものが残る世界の実現」をビジョンに掲げるマクアケは、ブランドが持つべきパーパスの可視化や、その伝え方、ユーザーとのコミュニケーション作りなどでメーカーに寄り添い、モノづくり企業がモノづくりに集中できる環境整備に一役買っている。ブランドの伴走者、キュレーターが過去の事例を踏まえながら、応援されるブランドの共通点を探る。
3人の有志社員が立ち上げた、新D2Cブランドの舞台裏
今回お話を伺ったのは、創業60年以上の歴史を誇る老舗かばんメーカーのキヨモトです。名だたるブランドのOEM・ODMの他、自社ブランドも手掛けています。今回キヨモトはD2Cブランド「アンインセイン」を立ち上げ、「マクアケ」でその第1弾の商品、長年培った技術や知見を結集させた「バックパック」のプロジェクトを実施いただきました。プロジェクトをリードした清本昌峰営業担当にお話を伺い、たった3人の有志社員から始まった、新ブランドの立ち上げとバックパックの開発秘話に迫ります。
かばんの企画から開発、製造まで、多くの技術力を有するキヨモトですが、コロナ禍で全国的に消費が冷え込み、OEM・ODMメーカーも影響を受ける中、清本さんは「既存のビジネスモデルだけで生き残れるか?」という危機感を抱いていたと語ります。
またコロナ禍で働き方やライフスタイルも変わる中、AN(否定)とINSANE(非常識)という単語をつないだ自社ブランドには、「これまでの時代・業界で非常識とされてきたことや固定観念にとらわれない」で、自分たちを自由に信じるという想いをこめました。今、自分たちが真にカッコいいと思えるものを、一から作り込んでみようと思い立ち「アンインセイン」を立ち上げたのです。
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