繊維商社の豊島はこのほど、経済産業省から「DX認定事業者」の認定を受けた。これは経産省が定めたDX実現に向けたビジョンの策定や戦略、体制の整備などDX推進の準備が整っている企業を認定するもの。5月時点では資生堂やエイチ・ツー・オーリテイリングなど、394社が認定を受けている。
豊島は、ファッションテック関連のスタートアップ企業にCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)を通じて積極的に投資を行っているほか、3DCADを使ったOEM(相手先ブランド生産)・ODM(相手先ブランドの企画生産)のDXサービス「プロック(PROCK)」など、自社だけでなく、アパレルのサプライチェーン関連のDXを積極的に進めている。同社は年間1億枚近くのアパレル生産に関わっているが、OEM・ODMのサンプル提案段階ではすでに20〜30%が3Dを使ったバーチャルサンプルに置き換わっているという。