鞄メーカーのエースが3月から販売する「ゼロハリバートン(ZERO HALLIBURTON)」のゴルフコレクションが売れている。アタッシュケースやスーツケースで知られるシンプルな機能美を継承したゴルフバッグやゴルフウエアが人気を集め、主力のキャディーバッグは品薄が続く。好評を受けて秋冬の取り扱い店舗も広がるため、初年度の売り上げ目標5億円を上回ることは確実だという。
「ゼロハリバートン」の直営店(東京・丸の内、銀座、大阪・梅田)および同社ウェブサイトのほか、百貨店やセレクトショップでのポップアップストアなどを通じて3月18日から販売している。ポップアップストアは最短2週間から最長3カ月まで全国約20カ所になる見通し。
ブランドの知名度に加えて、モノトーンを中心にしたミニマムなデザインが30〜50代の男性ゴルファーに支持された。特にネイビーやブラッックのカモフラージュ柄のキャディバッグ(税込6万6000円)は発売当初からよく売れ、ウェブサイトでは5月19日時点で入荷待ちの状態になっている。ウエアはポロシャツが1万54000〜2万900円、スラックスが1万7600〜1万9800円。
エースはゴルフ事業を通じて創業来初めてのアパレルを販売する。旅行や出張などの外出が制限されるコロナ下で、多角化の一環としてゴルフ事業への参入を決めた。百貨店のゴルフ売り場やゴルフ専門店など新しい販路の開拓にも力を入れる。
秋からは同社がバッグアイテムで商標権を持つイタリア発祥のブランド「オロビアンコ(OROBIANCO)」のゴルフコレクション(バッグ、ウエア、雑貨)の販売を開始する。