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「ザ・ノース・フェイス」が好調で「ヴァンズ」の伸び悩みを克服 親会社が決算発表

 「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」や「ティンバーランド(TIMBERLAND)」などを擁するVFコーポレーション(VF CORPORATION)の2022年度第4四半期(22年2~4月)は、増収減益だった。売上高は前年同期比9%増の28億ドル(約3430億円)、純利益は同9.7%減の8090万ドル(約102億7400万円)だった。かつての買収に絡む課税が純利益を押し下げた。

 ブランド別の売上高は、「ヴァンズ(VANS)」がもっとも大きいものの前年同期並みの9億9120万ドル(約1258億円)。次ぐ「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」は同24%増の7億6950万ドル(約977億円)と好調を維持した。「ティンバーランド(TIMBERLAND)」は同9%増の4億3490万ドル(約552億3000万円)、「ディッキーズ(DICKIES)」は同7%増の1億9700万ドル(約250億円)だった。20年に買収した「シュプリーム(SUPREME)」を含む「そのほかのブランド」の売り上げは、同11%増の4億3210万ドル(約548億7600万円)だった。スティーブ・レンドル(Steve Rendle)会長兼社長兼最高経営責任者は、「戦略的な優先事項は当初の予定より順調に進み、結果には満足している。一方、多くのブランドは成長したが、未だ可能性は大きい」とコメントした。

 「ヴァンズ」については、①ブランドのコアプロダクトで売り上げの2/3を占めるクラシックな商材が、エッジーな商品開発の影に隠れてしまったこと②パンデミックの影響は大きく、コラボレーションについても競合との競り合いが激しいこと③特に中国におけるコロナの影響が大きいこと、が伸び悩みの要因と分析している。ただ中国のコロナ禍は今が最悪期で、来月には改善に向かうだろうと予測している。

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