「ザボディショップ(THE BODY SHOP)」は国連事務総長特使事務所(Office of the Secretary-General’s Envoy on Youth以下、OSGEY)と協業し、若者の声に光を当てる“BE SEEN. BE HEARD(ビーシーン、ビーハード)”キャンペーンをグローバルに展開する。キャンペーンを通じて政治を含む“公的な意思決定プロセス”に若者の声を反映させることを目的とし、若者のエンパワーメントに注力する。
同キャンペーンは日本を含む、75カ国以上に位置する「ザボディショップ」の2600店舗で展開。日本では「Be Seen. Be Heard. 若者のパワー、未来の可能性へ」と題し、キャンペーン発足を記念して限定キットを発売。製品を1万2000円以上購入したカスタマークラブ登録者には、キャンペーンロゴとマニフェストでデザインしたエコバッグもプレゼントする。
スペシャル限定キットは、2パターンを用意。夜用集中美容液“ヒマラヤン チャコール クリアナイトピール”と“クレンジングバター”がセットになった“ヒマラヤン クリアセット”を2種類と、“シャワージェル”と“ボディヨーグルト”がセットになった“サマーボディケアセット”の6種類を取り扱う。それぞれ6月15日と、7月13日まで数量限定で販売する。
キャンペーン1年目となる今年は「被選挙権年齢の引き下げ」を目標に掲げ、限定キットの売り上げの一部を、若者の声を政治に反映させることを目指す若者団体「日本若者協議会」の活動支援に充てる。また、19日からオンライン署名サイトを使って、被選挙権年齢引き下げ法案成立を後押しする署名の募集を開始した。
キャンペーンに先駆け、「ザボディショップ」は5月12日、メディア向けに発表会を開催。グローバルに活躍する若い世代のアクティビストらを交えて、若者の声を高め、政治や公的な意思決定の場における若者のリーダーを増やすためにできることなどについて語り合った。「ザボディショップ」のクリストファー・デイビス(Christopher Davis)企業責任およびキャンペーン担当国際部長は、「若い世代はポテンシャルを多く持っていて、社会に声がもっと反映されるべき。若者も包括した、インクルーシブな社会が必要だ。『ザボディショップ』はビューティブランドだが、私たちの発信に影響力があると信じている。キャンペーンを通して変化を起こすきっかけになれるはず。1990年代から一貫して、社会的に声を上げるというブランドの姿勢は変わっていない。消費者の声をすくい上げ、決定権を持つ層に届けることができるのも私たちの強みであり、役割だ」と語った。
アクティビストでUNウィメン(UN WOMEN)のイギリス大使を務めるジーナ・マーティン(Gina Martin)は、「政治と聞いても若い人の中には、自分ごととして捉えづらい人もいるかもしれない。でも実際には、製品の価格から自分が毎日何を着るか、それによってどんな気持ちになるかなど、生活の中に“政治”は大きな影響を持っている。情報に溢れる時代に、常にアクティブでいることは確かに疲れることでもある。でも疲れたらその時は休めばいいし、一緒に戦う同士に肩を預けるのも良い。個人で社会課題に向き合う必要はなくて、今こそ連帯を確かめるとき」と述べた。ほかにも、国連事務総長青年特使に就任した最初の女性で、国連最年少の高官であるジャズマ・ウィックナマラヤケ(Jayathma Wickramanayake)、アフリカで若者の社会参加を促進する非営利団体「YIAGAアフリカ(YIAGA AFRICA)」のサムソン・イトド(Samson Itodo)=エグゼクティブディレクターが登壇した。