ファッション

増永眼鏡が新作コレクションを発売 匠の技がモダンに生きるメード・イン・ジャパンのアイウエア

 福井県の老舗アイウエアメーカー増永眼鏡は、自社で製造販売する「マスナガ|K三(MASUNAGA|K三)」「マスナガ シンス 1905(MASUNAGA since 1905)」「マスナガ ジーエムエス(MASUNAGA G.M.S.)」「マスナガ 光輝」シリーズの新作コレクションを全国の直営店「マスナガ 1905」および取扱店で発売した。

 中でも目玉となるのが、デザイナーの故・髙田賢三が立ち上げたラグジュアリーライフスタイルブランド「K三」とのコラボで、今春ローンチした「マスナガ|K三」シリーズだ。家具やテキスタイル同様、全4型のアイウエアでは“東西の美の融合”をキーワードに、モードと伝統のミックスを試みた。

 アセテート×チタンのサングラス“ゲンジ”(8万2500円)は、アンティークのアイアンフェンスから着想を得た、透け感のあるアラベスク模様が特徴。2.5mm厚のシールドレンズは、ブリッジやリム部分にユニークな装飾やカッティングを施すことで、“モダンな工芸品”のような印象に仕上げている。

 “新たな上質”を提案する主力シリーズ「マスナガ シンス 1905」からは、新作として“ストラタス”(6万1600円)が登場。ヨロイ(フロントとテンプルのつなぎ)と一体化したトップバーと極薄のリムが二層に重なるアイウエアは、ベースに0.6mmのベータチタンを使うことで、繊細なフォルムを実現した。ツートンカラーの全3型は、表面処理を施すことでセミマットな質感にもこだわった。

 昭和天皇に献上した3本のラウンド型フレームをもとにした「マスナガ ジーエムエス」では、異素材をコンビネーションした“120TS”に注目したい。チタンフレームのリムとブリッジ部分にアセテートを組み合わせることで、クラシックとモダンなムードをミックス。さらに、掛けたときに優しげな印象になるように、クリア系のカラーや、やわらかいレンズシェイプを採用した。

 さらに「マスナガ 光輝」シリーズは、「大阪万博でタイムカプセルに収納されたフレーム“CUSTOM72”」の後継モデルとして誕生。同社他シリーズと比べて、レンズの玉形のバリエーションが豊富だ。新作の“096 SG”サングラス(4万4000円)は、丸みを帯びた大ぶりなスクエアシェイプが特徴。ミネラルガラス製の偏光レンズを採用し、機能性も備えている。

 増永眼鏡は1905年に、“日本の眼鏡産業の祖”と称される初代・増永五左衛門が創業。職人の高い技術力から作られるアイウエアは、企画から生産までの200を超える工程を自社で一貫して担うことで、メード・イン・ジャパンの高い品質を維持している。現在は、国内に約300店舗、世界30カ国に卸先を持つ。

問い合わせ先
増永眼鏡
03-3403-1918