歌手のマドンナ(Madonna)は24日、ロンドンの名門セント・マーチン美術大学(CENTRAL SAINT MARTINS)の学士(BA)による卒業制作コレクションショーに出席した。「モスキーノ(MOSCHINO)」のレザージャケットを、「ミッドナイトスタジオ(MIDNIGHT STUDIO)」によるスピーカー型のバッグに合わせてコーディネート。会場では、シンガーソングライターのFKAツイッグス(FKA Twigs)と並んで鑑賞した。
2022年は、115人の卒業生がファッションショーに参加した。肌の露出を控えたモデストファッションから海洋保護、ジェンダーアイデンティティ、ストリート文化、ファンタジー、AI、文化遺産、多様な体型の表現、妊娠・出産をテーマとしたものまで、幅広く社会情勢を汲み取った作品が見られた。インスタグラムのフィルターでルックを試すことができるQRコードを“着用”したルックも話題を集めた。
大賞にあたるロレアル・プロフェッショナル・ヤング・タレント賞(L’Oreal Professionnel Young Talent Award)を受賞したのは、ニットウエアデザイナーのアリス・モレル・エヴァンス(Alice Morell Evans)。これまで「べサニー ウィリアムズ(BETHANY WILLIAMS)」や「モリー ゴダード(MOLLY GODDARD)」でニットウエアを手掛けた経験を持つ同氏は今回、カルチャー性に富んだ3ルックを披露し、ニットウエアの可能性を広げたと評価された。
2位には、「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」で働いた経験もあるエミール・デルンバッハ(Emil Dernbach)が輝いた。金属とウールを使い、AIなど“不確かなもの”で作られている今の時代を表現したという。ドレスにスウェーデンの国旗などをあしらったダイアナ・ストラング(Diana Strang)は3位を獲得した。