繊維商社のタキヒヨーは5月25日、150人の希望退職者の募集を行うと発表した。同社の従業員数は2月末時点で658人で、全体の約2割になる。対象者は満40歳以上の総合職、一般事務職、嘱託職社員(販売職を除く)で、募集期間は5月30日から6月30日まで。退職日は9月30日になる。特別退職金の加算や再就職支援などを行い、特別損失を23年2月期に計上する。
タキヒヨーはコロナ禍に加え、原材料や物流費の高騰により、主力のアパレル事業が苦戦し、2022年2月期は3期連続の営業赤字に沈んでおり、23年2月期も赤字の見通し。立て直しのため、ギンザシックスにあった東京支店の移転や名古屋の本社スペースの削減など固定費の削減に取り組んでいるほか、不採算分野からの撤退や品番ごとの利益確保の徹底、組織再編などを行っている。