ファッション

凱旋門を布で覆ったプロジェクトの背景とは 企画展「クリストとジャンヌ゠クロード “包まれた凱旋門”」が六本木で開催

 東京・六本木の東京ミッドタウン内にあるデザイン施設21_21デザインサイト(21_21 DESIGN SIGHT)は、企画展「クリストとジャンヌ゠クロード “包まれた凱旋門”」を開催する。入場料は一般が税込1200円、大学生が同800円、高校生が同500円で、会期は2022年6月13日から2023年2月12日まで。

 同展は、世界的なアート界の巨匠クリスト(Christo)と、妻のジャンヌ゠クロード(Jeanne-Claude)による大規模アートプロジェクト“包まれた凱旋門(LʼArc de Triomphe, Wrapped)”に焦点を当てる。“包まれた凱旋門”は、夫婦が1961年に発案した、凱旋門を布で覆う作品だ。2017年から実現に向けて動き出し、20年に披露する予定だったものの、新型コロナウイルスにより延期となり、さらに20年5月にはクリストが84歳で死去。その後、多くの賛同者の協力で21年9月に実現した50年越しの作品である。

 クリストとジャンヌ=クロードの夫婦は、共に1935年6月13日生まれ。1958年にパリで出会い、その後クリスト アンド ジャンヌ=クロード(Christo and Jeanne-Claude)のアーティストユニットとして活動を開始。布で公共施設や自然を覆うアートプロジェクトでよく知られ、これまでセーヌ川に架かる橋やドイツのライヒスターク(帝国議会議事堂)、オーストラリアの長さ2kmの海岸などで実施してきた。ほかにも、ロッキー山脈の約400mの谷に巨大なカーテンを吊るしたり、茨城県とカリフォルニア州の屋外に同時に3100本の巨大な傘を立てたり、ロンドンのとある湖に約7500個のドラム缶を使った台形の造形物を浮かばせるなど、驚きに満ちた景観を創り出す作品を発表してきた。

■クリストとジャンヌ゠クロード “包まれた凱旋門”
会期:2022年6月13日~23年2月12日
時間:10:00~19:00(6月13日、15~17日のみ13:00~19:00)
休館日:毎週火曜日、年末年始(2022年12月27日~2023年1月3日)
場所:21_21デザインサイト
住所: 東京都港区赤坂9-7-6

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