ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。今週はヘアサロンが取り組めるSDGsの話。(この記事はWWDジャパン2022年5月30日号からの抜粋です)
【賢者が選んだ注目ニュース】
b-exがカーボン排出量削減を掲げ「グリーンプロジェクト」を発足
なぜ「ルルレモン」はコロナ下でも急成長できたのか
PROFILE:(たなか・きみこ)前職は経営コンサルティングファームでIT業界の業務改善に携わる。リクルート入社後、ホットペッパービューティーの事業企画を経て、2012年から現職。調査研究員として、「美容センサス」をはじめとした美容サロン利用調査や、美容消費の兆しを発信する。セミナー講演、業界誌・一般誌・テレビなど取材多数。共著に「美容師が知っておきたい50の数字」「美容師が知っておきたい54の真実」(女性モード社)ほか
b-exはプロフェッショナルメーカーが環境保護を中心にSDGsに取り組むという点で、ルルレモンは企業が取り組むSDGsが環境保護だけでなく女性活躍や従業員への配慮にも及んでいる点で注目した。社会的にサステナビリティへの関心が高まる中で、美容業界にもその波が押し寄せている。ホットペッパービューティーアカデミーは「美容サロンのサステナビリティに関する利用者の意識調査」(2021年11月)を実施し、「エシカル消費につながる商品・サービスで購入または利用したいもの」を聞いた。化粧品や美容サロンの「購入・利用経験」は食品や洗剤、衣料品と比べると低いものの、「購入・利用意向」においては化粧品が「経験」よりも10ポイント多い18.6%、美容サロンは4.5%多い7.7%と、「購入・利用経験」に対して「意向」はかなり高いことが分かった。他業種と比較すると、サステナビリティへの進度は速くないが、コロナ禍もあり美容業界でも活発化し始めている。
近い将来消費のコアになる 若年層のニーズに注目
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