ビューティ
連載 ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望 第72回

労働環境の改善が顧客ニーズに応えることにつながる

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 ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。今週はヘアサロンが取り組めるSDGsの話。(この記事はWWDジャパン2022年5月30日号からの抜粋です)

【賢者が選んだ注目ニュース】
b-exがカーボン排出量削減を掲げ「グリーンプロジェクト」を発足
なぜ「ルルレモン」はコロナ下でも急成長できたのか

 b-exはプロフェッショナルメーカーが環境保護を中心にSDGsに取り組むという点で、ルルレモンは企業が取り組むSDGsが環境保護だけでなく女性活躍や従業員への配慮にも及んでいる点で注目した。社会的にサステナビリティへの関心が高まる中で、美容業界にもその波が押し寄せている。ホットペッパービューティーアカデミーは「美容サロンのサステナビリティに関する利用者の意識調査」(2021年11月)を実施し、「エシカル消費につながる商品・サービスで購入または利用したいもの」を聞いた。化粧品や美容サロンの「購入・利用経験」は食品や洗剤、衣料品と比べると低いものの、「購入・利用意向」においては化粧品が「経験」よりも10ポイント多い18.6%、美容サロンは4.5%多い7.7%と、「購入・利用経験」に対して「意向」はかなり高いことが分かった。他業種と比較すると、サステナビリティへの進度は速くないが、コロナ禍もあり美容業界でも活発化し始めている。

近い将来消費のコアになる 若年層のニーズに注目

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