H&Mジャパンは今春、古着回収に関して大阪の古着リサイクル企業ファイバーシーディーエムと新たに提携した。「H&M」は2013年から、グローバルで古着回収を進めている。日本でも欧州を本拠地とする大手繊維リサイクル企業傘下にあるアイコレクトと組んで回収を行ってきたが、「国内企業と提携することで、輸送などの面でより低い環境負荷で古着回収を行う」(発表資料から)ことが目的。
日本国内の「H&M」全117店で回収された衣類は、全てファイバーシーディーエムに送られる。衣類の状態に合わせ、リウエア(古着として再販売)、リユース(清掃用品などに作り変えて再利用)、リサイクル(リウエア、リユースできないものを自動車の断熱材などに活用)、エネルギー(いずれにも適さないものをエネルギー生産に利用)に仕分けされる。「H&M」以外の衣類やシーツやカーテンなども受け付けており、1袋の持ち込みにつきブランドアプリ登録者に3000円以上の買い物で使える500円クーポンやポイントを配布する。皮革製品やシューズ、アクセサリーは回収対象外。
「H&M」はグローバルで、21年に1万5944トンの衣類を回収。日本国内では、13年からの累計で6733トンを回収しているという。