繊維専門商社のスタイレム瀧定大阪は6月から、アパレルメーカー向けに「サステナブル素材相談会」をスタートする。 環境や社会に配慮した素材の背景理解や選択のサポートが目的で、同社が東京・神宮前に構える生地スワッチを集めたギャラリーで週3回、事前アポイント制で実施する。参加は無料。既存の取り引き先以外も対象とする。
アパレル産業のサステナビリティの取り組みの中でも、環境への負荷が最も大きいとされるのが原材料で、その取り組みの重要性は高まっている。一方でアパレルブランドが環境や社会に配慮した素材をその背景を確認しながら調達することは簡単ではない。同社は、環境や社会に配慮したテキスタイルとマテリアル「エコアーチ(ECOARCH)」に力を入れるなどノウハウが蓄積していることから、同会を企画したという。
「サステナビリティへの取り組みは昨年一年でも変化があり、業界内で現状共有し共に課題解決する重要性を感じている。今回の取り組みは大手だけではなく、中小のブランドや弊社と間接的に接点のあるブランド、取り引きのないブランドを含めて、サステナビリティへの課題意識のあるブランドすべてが対象。理解を共に深め取り組みの輪を広げたい」と谷田修一専務取締役経営企画本部兼サステナビリティ推進室長。