「アットコスメ(@COSME)」を共同創業した山田メユミ氏が代表理事を務める一般社団法人バンクフォースマイルズは、化粧品メーカーが抱える余剰在庫となったコスメをひとり親など経済的困難を抱える女性の世帯に無償で届ける「コスメバンクプロジェクト」を2021年11月に立ち上げた。
プロジェクトの背景となったのは、山田代表理事が女性支援団体から聞いた「子どもの卒業式なのに口紅ひとつなく、マスクで顔を隠して参列した」というシングルマザーの存在だった。今、コロナ禍による雇用状況の悪化などから女性の貧困は深刻さを増し、女性のひとり親世帯は半数以上が相対的貧困下にあるという。厳しい経済状況の中、衣食住や子どもなどの対応が最優先となるため、自身の身の回りや美容面が後回しとなり、化粧品がないことで悲しい気持ちを抱く女性がいるという現実を目の当たりにした。一方で、旧仕様品となった製品や、品質は問題ないが再販売ができない化粧品も多く存在する。そのミスマッチの解消を図るべく同プロジェクトはスタートした。
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