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「マイケル・コース」「ヴェルサーチェ」親会社の22年3月通期は約40%増収 過去最高の業績

 「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」「ヴェルサーチェ(VERSACE)」「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」を擁するカプリ ホールディングス(CAPRI HOLDINGS)の2022年3月通期決算は、売上高が前期比39.2%増の56億5400万ドル(約7350億円)、営業利益が47倍以上(同4652.6%増)の9億300万ドル(約1173億円)、純利益が6300万ドル(約81億円)の赤字から8億2300万ドル(約1069億円)の黒字になった。過去最高の業績を記録した。

 ブランド別で見ると「マイケル・コース」の売り上げは同35.1%増の39億5300万ドル(約5138億円)、「ヴェルサーチェ」は同51.5%増の10億8800万ドル(約1414億円)、「ジミー チュウ」が同46.6%増の6億1300万ドル(約796億円)だった。

 ジョン・アイドル(John Idol)会長兼最高経営責任者は「21年度は売り上げと利益ともに予想をはるかに超え、過去最高の売上高、粗利益、EPS(1株当たり利益)を達成した。今後も2ケタの売り上げ成長を長期的に見込む。『ヴェルサーチェ』『ジミー チュウ』『マイケル・コース』の業績に加え、ラグジュアリー市場の回復力によって今後の見通しを楽観視しており、将来的には売上高70億ドル(約9100億円)と営業利益率20%を達成できると考えている」とコメント。北米市場について聞かれると「インフレなどいろいろな影響が懸念されるが、現段階では心配していない」と話した。ほかの地域に関しても「ヨーロッパは直近2四半期で強い回復力を観察している。一方のアジアはロックダウンが影響しているが、前回のロックダウン明けのようなリベンジ消費の可能性もあるので、様子を見る」とコメントした。また今後はスニーカーにポテンシャルを見出しているという。「競合の状況を見ていると、フットウエアの中でもスニーカーは大きな可能性があるだろう」。

 22年度の売り上げは5%成長し、60億ドル(約7800億円)に達することを見込む。

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