デザイナーのステラ・マッカートニー(Stella McCartney)はこのほど、英国に多大なる貢献をしたとして、大英帝国勲章コマンダー(CBE、第3等)を受章した。これはエリザベス女王の公式誕生日を祝した叙勲で、今回は1000人以上が受章した。なお、ステラは2013年に大英帝国勲章オフィサー(OBE、第4等)を受章している。
自身の名前を冠したブランドを率いるステラは、サステナビリティや環境保護に熱心に取り組んでいることでも知られており、21年6月に英コーンウォールで開催されたG7サミットにファッション業界の代表として参加した。同年11月には、英国のチャールズ皇太子(Charles, Prince of Wales)とともに、環境問題についてさまざまな切り口から話し合うCOP26(国連気候変動枠組条約第26回締約国会議)に出席。ファーの取り扱い禁止を呼びかけると同時に、ファーに代わるサステナブルな新素材を提案した。また、「ステラ マッカートニー」は、17年から米バイオテクノロジー企業ボルトスレッズ(BOLT THREADS)と提携しており、22年7月にはキノコ類の菌糸体(マイセリウム)から作られた人工レザー「マイロ(MYLO)」を用いたバッグを発売する。