ファッション

スノーピークの快進撃を読み解く 第4回「若手社員の推進力」「スタバ&元ZOZOの社外取締役が語る同社のポテンシャル」

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 新潟・燕三条にアウトドア企業スノーピークは、2021年12月期の売上高が過去最高の257億円を記録し、コロナに見舞われながらも05年から16期連続の増収を達成した。5年で売上高2.5倍という勢いだ。この連載では、キーパーソンへのインタビューやステークホルダーの声から、同社が短期間で飛躍してきたヒントを探る。

 最終回となる第4回は、若手社員の働きぶりにフォーカスする。時代の潮流に合わせたビジネスには、若い活力が必要不可欠。スノーピークも年齢や経歴を問わず、企業のビジョンと合致するマインドを持つ社員に挑戦する機会を与え、推進力にしている。ここでは、ブランド初の家具ブランド開発をリードした入社5年目の社員と、住まい事業“アーバンアウトドア”で新規プロジェクトをけん引する入社6年目の社員を紹介する。

 最後には、今年3月に社外取締役に就任した水口貴文スターバックス コーヒー ジャパン最高経営責任者と、伊藤正裕パワーエックス社長のコメントも掲載。

同社初の家具ブランドをリード
「普通の“キャンプ道具”は作らない」

 未来開発本部 Gear開発課に所属する鴨志田栄汰は、大学でデザインを学び、新卒でスノーピークに入社した。同社の屋台骨を支えるキャンプギアの開発を担当しているものの、考え方がいい意味でスノーピークらしくない。「“キャンプ道具を作らない”という気持ちで仕事に取り組んでいる。キャンプは好きだけど、王道のギアを作る人は会社にたくさんいるから」だ。その考えは実際にプロダクトに落とし込まれており、例えば“土鍋”は、高い保温性と遠赤外線効果のある陶器製で、キャンプ以外に日常使いにも適した商品だ。

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