ファッション

「ディオール」がフィリップ・スタルクと協業 “メダリオンチェア”をモダンに再解釈

 「ディオール(DIOR)」のホームコレクション、“ディオール メゾン(DIOR MAISON)”は、世界的なクリエイターのフィリップ・スタルク(Philippe Starck)と協業し、ブランドのシンボルの一つである“メダリオンチェア(Medallion Chair)”をモダンに再解釈して発表した。6月7~12日にイタリア・ミラノ郊外で開催されているインテリア・デザインの祭典「ミラノサローネ国際家具見本市(Salone del Mobile.Milano)」に合わせて行われている展示会、“ディオール・バイ・スタルク(Dior by Starck)”で披露した。

 “メダリオンチェア”は、創業者のクリスチャン・ディオールが愛したルイ16世様式の象徴として、クチュールサロンやブティックを創業当時から飾っている。ミニマムな美しさを追求することで知られるスタルクは、“メダリオンチェア”を極限までシンプルにし、洗練されたシルエットに仕上げたという。“ミス ディオール(Miss Dior)”と名付けられたこの椅子には、アームレストのないモデルと、アームレストを1つもしくは2つ備えたモデルがある。リサイクル可能なアルミニウムで作られており、ポリッシュまたはサテン仕上げのブラッククロム、ピンクコッパー、ゴールドなどの色調で展開。価格は1500~5000ユーロ(約21万~70万円)。

 スタルクは、「時代を超越する、タイムレスで絶対的なデザインを作るべく努力した。これはアイコニックで、決して時代遅れにならないものだ。物体の構造を深く理解し、それを再現する技術なしにはできないことだが、あらゆる意味でこれ以上シンプルな椅子はないと思う。多くのクチュリエと同様に、私も“リトル ブラック ドレス”を作りたいと探求を続けてきた。椅子に関しては、この“ミス ディオール”がそれに当たると言えるだろう」と語った。

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