「アミ パリス(AMI PARIS)」はプライド月間を記念して、男子高飛び込みのトーマス・デーリー(Thomas Daley)選手とコラボした2種類のニットを発表した。1つはアルパカとメリノウールの混合で、本人が手編みした“アミ ドゥ クール”ロゴを施した“アミ ドゥ クール レインボー ジャンパー”。もう一つは、ランウエイピースをベースにしたクロップド丈のボディと細長い袖が特徴の“クロップド ケーブル ジャンパー”だ。
ブランド初の試みとして、老舗オークションハウス「ドゥルオ(Drouot)」で6月14日までオンラインオークションを行い、最高額の落札者に売却する。また、18日にはマルチチェーンプラットフォーム「カンジ(Kanji)」とNFTのオンラインプラットフォーム「シルバールーム(Silver Room)」と協業して、初のNFTパッケージを計500個販売する。そのうち12個には限定特典をランダムに封入し、一つはデーリー選手自身が編んだ“クロップド ケーブル ジャンパー”、別の一つは「アミ パリス」2023年春夏ショーへの招待状、残り10個はデーリー選手のニットキットだ。
アイテムの売り上げは慈善団体「カレイドスコープ・トラスト(Kaleidoscope Trust)」に100%寄付される。同団体はイギリスを拠点に2011年に設立され、LGBTQ+の人たちの人権のために活動している。
協業にあたってデーリー選手は、「もともとモノ作りが好きなため、自然な流れでコラボが実現した。鮮やかでエキサイティングな見た目のプライドカラーのセーター作りはとても楽しかった。LGBTQ+の人々、特に若者を支援するチャリティーは私にとって非常に重要な取り組みのため、収益の100%を『カレイドスコープ・トラスト』に寄付することを決めた」とコメントした。
デーリー選手は、東京五輪の男子シンクロナイズドダイビング10m高飛び込みでマティ・リー(Matty Lee)選手とペアを組み、金メダルを獲得。観戦席での編み物姿がSNSなどで話題になっていた。プライベートでは、2013年に同性愛者であることをカミングアウトし、17年に男性と結婚。18年、代理母出産により男児をもうけた。