ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。今週は、百貨店と化粧品企業のデジタルを活用した新サービスの話。(この記事はWWDジャパン2022年6月13日号からの抜粋です)
【賢者が選んだ注目ニュース】
私たちがメタバースに取り組む理由【三越伊勢丹編】
資生堂の進化したパーソナルサービスを体験
三越伊勢丹が正式ローンチしたアプリ「レヴ ワールズ」をインストールしてみた。目玉の「バーチャル伊勢丹」は、新宿店を知っている人ならなじみのある店内装飾が再現されている。
三越伊勢丹「レヴ ワールズ」は「あつ森」になれるか?
最も力が入っていると感じたのは「リ・スタイル」のコーナー。立体的な構造のフロアに「オーラリー」「マメ クロゴウチ」など実店舗でセレクトされているブランドのブースが展開され、巡っているだけで楽しめる。一部のブランド・製品は、伊勢丹のECサイトへ飛んで購入することも可能だ。
「レヴ ワールズ」の街には、現状ではトヨタの燃料電池車「ミライ」のショールームや「バーチャル東京ドーム」が参加している。既存の取組先以外のより広い範囲から企業の参加を集めたい姿勢が見えるが、ひとまずはプラットフォームとしての「バーチャル伊勢丹」の使い勝手をさらに向上させることが先決ではないかと感じる。各フロア、ショップへ移動する際のロードに数十秒、初めて行く場所の場合は1分以上かかることもあり、ストレスを感じる部分がある。また店内の各ショップで扱うのは主にアバター用の「アイテム」だが、ECへ誘導したいのか、バーチャルストアでの体験を豊かにしたいのか、まだ明確な目的が絞れていない印象もある。
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