ヤーマンの2022年4月期連結決算は、中国が大きく売り上げを伸ばしたほか、国内も通販や店販、直販が堅調に推移し、売上高が前期比11.8%増の409億円、営業利益が同12.5%増の68億円だった。円安により為替差益により経常利益が同32.1%増の80億円、純利益が同49.9%増の55億円と売上高、利益とも過去最高を更新した。
部門別では、インフォマーシャルや雑誌、新聞、ウエブなどで個人顧客が対象の直販部門が、前年の大幅伸長に届かず売上高が同4.1%減の115億円だった。通販部門は東京オリンピック・パラリンピックの開催期間を中心に地上波テレビ通販が苦戦したものの、全体的に堅調で売上高が同5.1%増の52億円となった。
店販部門は百貨店や直営店が低調だったものの家電量販店が健闘し、売上高が同10.4%増の83億円。海外部門は中国市場が好調に推移し、売上高が同32%増の145億円だった。
各部門で貢献したのは、エステサロンのケアを自宅で体験できる美容機器ブランド「ミーゼ(MYSE)」で、CM効果によりブランド認知度が高まった。そのほか、光美容器“レイボーテ”シリーズの防水VIO対応機種や超音波トリートメントアイロンなども好調だった。
中期経営計画の最終年度となる23年4月期の業績は、目標に掲げた「売上高500億円、営業利益率20%」の達成に向け、広告宣伝や研究開発、事業提携などに積極的な投資を行う。売上高は同22.1%増の500億円、営業利益が同45.3%増の100億円、経常利益が同19.1%増の96億円、純利益が同19.1%増の66億円を目指す。