LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)傘下のエミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)に、サール・デブラウエレ(Saar Debrouwere)新最高経営責任者(CEO)が就任する。同ブランドは4月に、カミーユ・ミチェリ(Camille Miceli)新アーティスティック・ディレクターによる初のコレクションを発表。「“リゾートマインド”なカプセル・コレクションを毎月ドロップする体制」に移行しており、デブラウエレ新CEOは7月から経営に携わる予定だ。
ベルギー出身のデブラウエレ新CEOは、ゲント王立芸術アカデミーで現代美術と写真の修士課程を終えた後、経営コンサルティング会社のプロジェクトマネージャーとしてキャリアをスタート。その後、「A.F. ヴァンデヴォースト(A.F. VANDEVORST)」のセールスを経て、2009年、「ラフ・シモンズ(RAF SIMONS)」にコレクション・ディレクターとして参画した。12年には、「アクネ ストゥディオズ(ACNE STUDIOS)」にレディ・トゥ・ウエア・ディレクターとして入社。14年には最高製品責任者に昇格した。その後、20年からは中国の高級ファッションブランド「アイシクル(ICICLE)」で、デザイン・プロダクト担当エグゼクティブ・バイスプレジデントを務めてきた。
シドニー・トレダノ(Sidney Toledano)LVMHファッショングループ会長兼CEOは、「さまざまなブランドの製品部門で国際的な経験を積んだデブラウエレは、この責務を担うのに理想的な人物。彼女のエネルギー、厳しい目、熱意は、チーム全体を率いて、この新たなアドベンチャーで成功を収めるためのカギとなるだろう」と述べる。