東レは、人工皮革“ウルトラスエード®(Ultrasuede®以下、ウルトラスエード)”のインタビュー動画プロジェクト「Beyond the Material」のラストを飾る第5弾に、「レクサス(LEXUS)」のカラーデザインを統括する、北村陽一朗を迎えた。7月4日から公式ウェブサイトで公開している。同プロジェクトは、1970年にデビューした“ウルトラスエード”が50年以上育んだ“5つの価値観”を、著名クリエイターの声を通して解き明かすことを目的に、4月4日にスタートした。
第1弾は「東レの代表ブランドとして。」について、「エイポック エイブル イッセイ ミヤケ(A-POC ABLE ISSEY MIYAKE)」の宮前義之デザイナー。第2弾は「技術革新で、無限の広がりへ。」について、米カリフォルニアのバークレーにある気鋭のデザイン会社ビリオ(BILIO)の設立者、ビリー・スミス(Billy Smith)。第3弾は「お客様と価値を高め合う。」について、“現代の名工”家具職人であるコマ(KOMA)の松岡茂樹。そして、第4弾は「豊かな社会を次世代へ。」について、ロンドンのセント・マーチン美術大学のサラ・グレスティ(Sarah Gresty)教授が登場した。
今回は、「ジャパンクオリティで世界を繋ぐ。」をテーマに、メイド・イン・ジャパンで世界の車市場をリードする「レクサス」カラーデザイン室の北村にインタビューを実施した。プレミアムブランドである「レクサス」において、カラーデザインは重要なポイントの一つ。北村は初めて“ウルトラスエード”を見たときの印象を、「すっきりとした素材なのに色や表情に奥行きがあって、人工素材なのに非常に豊かで上質な素材だと感じた。お客さまにも、よりダイレクトに響くだろう」と、振り返る。
「レクサス」が、これまでに培ってきた技術や知見、それに基づいた高品質なものづくりについて、「クオリティーを担保しているのは機械だけではなく、匠の目や使う人のシーンを意図した配慮にある」と説明する。
さらに、「繊細な人間の感覚を信じることで、人の心に響く機能や体験に昇華したい。そういったモノを超えた価値こそが、ジャパンクオリティーだと考えている。視覚から感じる上質感、落ち着いた風合いはもちろん、シートの滑りにくさや耐久性、タフさなど『レクサス』がインテリアに求める重要な質感・機能を、東レは“ウルトラスエード”を通じてさまざまに提案してくれている。互いに切磋琢磨する関係ができ、信頼感の醸成につながっている」と、語った。
“ウルトラスエード”は、“未来の美しき可能性”に向けて進化する素材らしく、「ジャパンクオリティで世界を繋ぐ」ことを実践していく。
東レ ウルトラスエード事業部
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