パリ・ファッション・ウイーク(以下、パリコレ)を主催するフランス・オートクチュール&モード連盟(Federation de la Haute Couture et de la Mode以下、FHCM)の次期会長に、ブルーノ・パブロフスキー(Bruno Pavlovsky)=シャネル(CHANEL) ファッション部門プレジデント兼シャネルSASプレジデントが就任する。7月1日に開かれる総会で、2014年から同職を務めてきたラルフ・トレダノ(Ralph Toledano)=ヴィクトリア ベッカム(VICTORIA BECKHAM)会長の後任として選出される見通しだ。パブロフスキー氏は、これまでトレダノ会長やパスカル・モランド(Pascal Morand)FHCMエグゼクティブ・プレジデント、フランチェスカ・ベレッティーニ(Francesca Bellettini)=イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)社長兼最高経営責任者(CEO)、シドニー・トレダノ(Sidney Toledano)LVMHファッショングループ(LVMH FASHION GROUP)会長兼CEO、ギヨーム・ドゥ・セーヌ(Guillaume de Seynes)=エルメス・インターナショナル(HERMES INTERNATIONAL) エグゼクティブ・バイスプレジデントと共に、FHCMの執行委員を務めてきた。会長就任後は、モランド=エグゼクティブ・プレジデントと協力し、前任の取り組みを引き継ぐ方針を示している。
新型コロナウイルスの影響を受け、FHCMはデータ解析やソリューションを提供するローンチメトリックス(LAUNCHMETRICS)と提携してパリコレのデジタル化に取り組み、その後、リアルとオンラインのハイブリッドでの開催フォーマットを作り上げた。現在開催中の23年春夏パリ・メンズ・ファション・ウイークでは、参加する84ブランド中78組がリアル発表を行う一方で、すべてのコレクション発表を公式デジタルプラットフォームでも配信している。