ファッション

「ベルメゾン」がヘラルボニーとコラボ アートで彩った日用品を東京駅で販売

 千趣会が運営する通販事業「ベルメゾン」は、ヘラルボニーとJR東日本との3者コラボプロジェクトを実施中だ。ヘラルボニーと契約している、知的障がいを持つ作家のアートを日用品に落とし込み、JR東京駅構内地下1階改札内「グランスタ東京」のイベントスペースと「ベルメゾン」のカタログおよび公式サイトで販売している。東京駅での販売は7月3日まで。

 アイテムは、5分袖のプリントTシャツ(税込2990円)やミニポーチ(同3900円)、エプロン(同5490円)など全17型。これらのアイテムに、グルグルとした筆跡で花を一面に描く五十嵐成美や、丸く切ったフェルトをトワルに貼って作品を生み出す郁美らの作品をグラフィックとして落とし込んだ。どのアイテムも機能性にこだわっており、例えばミニポーチはカード入れとコインケースを付けて財布としても使用できる。エプロンにははっ水加工を施し、タオルをかけるためのループも付けた。 

 今回のコラボは、ベルメゾン事業本部生産調達部の田村英がヘラルボニーに声掛けしたことから始まった。「コロナでファッションカテゴリーが落ち込んでおり、新しい価値を見出せないかと考えていた。そんな中、『ヘラルボニー』のアート作品を見る機会があり、無限の可能性を感じて、一緒に物を作りたいとラブコールを送った」という。オープン日の20日には「ヘラルボニー」のファンが多く駆けつけ、特にミチポーチがよく売れた。

 ヘラルボニーは障がいを“異彩”と捉え、知的障がいのある作家の作品を自社ブランドやライセンスに活用し、社会イメージのアップデートに挑む会社。拠点とする岩手・盛岡には、作品の原画を展示するギャラリーも構える。

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