「グッチ(GUCCI)」は、NFTのマーケットプレイス、スーパーレア(SUPERRARE)と提携してオンラインアートギャラリー「ヴォールト アート プレイス(VAULT ART SPACE)」をオープンした。
同ギャラリーでは定期的に企画展を開催。最初の企画展「グッチ 次の100年(The Next 100 Years of Gucci)」では、29人のアーティストが「グッチ」の過去100年の歴史を反映しながらその未来をそれぞれ思い描いたNFTアートを展示している。「ヴォールト」のウェブサイトで6月23日~7月1日、7月7~15日、7月21~29日の3回に分けてオークションが開催される。取引はすべて仮想通貨イーサリアム(Ethereum、ETH)で行われる。
ニコラ・ウディノ(Nicolas Oudinot)=グッチ ニュービジネス・エグゼクティブ・バイス・プレジデント兼「ヴォールト(VAULT)」最高経営責任者(CEO)は、「ヴォールト アート プレイス」について、「アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)のもと、常にブランドが追求してきたアプローチが自然な形で進化している。我々はアートと交錯することが『グッチ』とそのコミュニティーの関係性を深めるだろうと信じている。スーパーレアと提携し、多様なアーティストの実験的な作品を展示し、支援することで、この姿勢を貫きつつも未来への入り口となるような新たな方法を探した」と語る。
企画展「グッチ 次の100年」では、アラナ・ヴァナコーレ(Alanna Vanacore)、ダルタ・カトリーナ(Darta Katrina)、アリーナ・コーラン(Aliina Kauranne)、アントーニ・トゥディスコ(Antoni Tudisco)、イグナシ・モンレアル(Ignasi Monreal)、イーボーイ(eBoy)、クリス・アンドリュー・スモール(Kris Andrew Small)、ラウドスクイーク(Loudsqueak)、エレン・シェンドリン(Ellen Sheidlin)、タイラー・スパングラー(Tyler Spangler)、ヴェックス(Vexx)ら、NFTアートでデビューした気鋭のアーティストから、デジタルアートに初挑戦するようなベテランアーティスト、過去のコラボレーターなど多様なアーティストの作品が一堂に会する。
グッチは今回の提携に合わせ、スーパーレアが発行する独自トークン$RAREを購入。これによりWeb3におけるキュレーションに特化した初のDAO(分散型自律組織)に参加した。
グッチとスーパーレアは、アーティストでキュレーター、作家のローウィン・デュモン(Rowynn Dumont)と参加アーティストが現代におけるアート制作と収集のあり方について語る配信を3回にわたってツイッター スペース(Twitter Spaces)で行う。この配信は収録され、「グッチ」のポッドキャストでも配信される。
2018年に設立されたスーパーレアでは、これまでに3億ドル(約402億円)以上が取引され、1億5000万ドル(約201億ドル)以上がアーティストに直接還元されている。