毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2022年6月27日号からの抜粋です)
本橋:今回は「リアルトレンド総選挙」と銘打ち、予め32ブランドのルックを事前にウェブで公開して、そこに投票してもらい、ランキングにしました。トレンドを大つかみできるだけでなく、独自性のある打ち出しに意欲的に取り組むブランドが読者目線でしっかりと評価される企画にできればいいなと思っていました。
木村:アンケートの受け付け期間が週末の3日間しか取れず、「数が集まらなかったらどうしよう」と心配でしたが、フタを開けたらちゃんと集まっていてよかったですね。
五十君:消費者寄りの声ばかりが集まるのかなと思っていたら、意外とプロからの回答もあって、「WWDJAPAN」らしい、いい感じのバランスでしたね。
本橋:はい。コメントも熱量が高くて、うれしかったです。ランキングの結果については、普段取材をしている自分からすると、やはりきらりと光るものがあるブランドが順当にランクインしているという印象ですね。
木村:私は展示会取材などで「カラーパンツが売れている」と聞いていたのが、読者の票の中に「明るい色を着たい」というムードが読み取れてトレンドの答え合わせができたりと、すごく勉強になりました。消費者の生の声が聞けるのは、いいですね。
五十君:各ブランドの取材では、今、値上げの話がシビアな局面で苦しい中、どこもいつも以上に商品企画を練りに練って、緻密なモノ作りをしていると感じました。各社の考えがすごくしっかり商品に反映されていました。
本橋:6月20日号の売れ筋特集でも、「売れるべくして売れている」と感じました。
が、好調なブランドのルックは、やはり目を引くし、お客さまにもこだわりが伝わっているんですよね。こうやって読者とブランドをつなげる特集や企画をやると、もっと業界を盛り上げていけるんじゃないでしょうか。最近、トレンドのまとめ方をいろいろと試してきましたが、定番企画にできるポテンシャルがあると思いました。
木村:微修正を重ねてマスターピースを作っていくことが大事ですよね。みんなから期待されるような定番企画に育てましょう!!