「ティファニー(TIFFANY & CO.)」はこのほど、アーティストのケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)とコラボレーションした“クラウン・オブ・ソーンズ(いばらの冠)”を製作した。ラマーは、イギリスの大規模野外音楽フェス「グラストンベリー・フェスティバル」のヘッドライナーとして6月26日に出演し、クラウンを着用して登場した。
同作品はラマーと、彼と長年のコラボレーターで、pgLangの共同設立者でもあるデイヴ・フリー(Dave Free)が「ティファニー」に依頼し、ニューヨークの工房で4人の職人たちが10カ月をかけて製作した。
“クラウン・オブ・ソーンズ”の重さは約200gで、チタン素材で14個の鋳造部品を一つのピースに組み立てた。ダイヤモンドは8000石以上、総カラットは137を越え、バラをイメージしたトゲは計50本にもおよぶ。
同作品は「ティファニー」を代表するデザイナーの一人であるジャン・シュランバージェ(Jean Schlumberger)が、入社前の1947年に製作した“いばら”ブローチからインスピレーションを得ている。“クラウン・オブ・ソーンズ”は宗教的図像の象徴として広く認識され、芸術面での優れた能力、謙虚さ、忍耐力を表す隠喩になっているという。