ビューティ

モデル・DJのエリーローズがスキンケアブランドを立ち上げ 「スキンケアは生活を豊かにするための儀式」

 モデルのエリーローズはこのほど、自身がプロデュースするスキンケアブランド「オトネ(OTONE)」を立ち上げる。「“誰かの美肌”に憧れるより、あらゆる人が“自分らしい肌”と心地よく生きてほしい」という思いを込め、2層式化粧水(120mL、税込4800円)と美容オイル(45mL、6600円)、保湿クリーム(50mL、6800円)をラインアップ。7月7日にローンチする公式ECサイトで販売する。

 エリーローズは10代でモデルデビューし、20歳でDJとしての活動をスタート。最近では、ビューティやファッション、恋愛から性に関する話題まで等身大の発信が幅広い層から支持を集めている。多方面で活躍する彼女に「オトネ」に込めた想いを聞いた。

WWD:スキンケアブランドを立ち上げた理由は?

エリーローズ:世界中がパンデミックにみまわれ、モデルとDJの活動をストイックに両立してきた日常が突然ストップしてしまいました。そんな中で自分と向き合いながら次にできることは何かを悶々と考えていたんです。自宅で過ごす時間が増え、バスタイムやスキンケアをして過ごすセルフケアの時間が持つ癒しのパワーをあらためて感じました。肌がきれいだとメンタルも整います。自分の肌に向き合い、寄り添うことが、生活の中でどんどん大切になり、スキンケアプロダクトの開発に挑戦したいと思うようになりました。

心地良い音楽に包まれるようなスキンケアタイムを

WWD:ブランド名の由来は。

エリーローズ:私は生活のムードやフィーリング、肌や体のコンディションを全て「トーン」=「音」で捉えています。音楽もスキンケアも、私を心地よい状態に仕上げてくれる生活に欠かせないものです。スキンケアと音楽を融合させることで、自分にしか作れないストーリーが生まれるのではないかと考えました。ブランドのコンセプトは“setting the tone”。「オトネ」はそんな「トーン」と、「音」(オト/ネ)を重ねています。

WWD:「オトネ」のプロダクトでどんなスキンケアタイムを演出する?

エリーローズ:忙しい毎日を過ごす中で、スキンケアをしている時間ぐらいはゆっくりと自分の時間を楽しんでほしいんです。ルーティーンというよりも生活を豊かにするための儀式のような……。その一瞬だけでも一息ついて、自分と向き合う時間にしてもらえたらうれしいです。

WWD:製品へのこだわりは?

エリーローズ:ナチュラルで、艶やか、たおやかな肌になるために、必要な成分を厳選しました。かつ、センシティブな人も使える優しい使い心地がこだわり。音でいうと「ふわふわ」「すべすべ」な肌を目指しています。愛おしい音に包まれているような感覚に満ちてほしいですね。香りにもこだわりました。インスタグラムでアンケートを取ってみなさんの好きな香りを聞きながら、ジャスミンとベルガモットの精油に決めました。甘さもあるけれども、少し爽やかで、移り変わるノートも楽しんでいただきたいですね。私のファンは年齢層が幅広いので、20代でも手が届く価格帯や、30代や40代でも満足できる使い心地を追求しました。今後はみんなとコミュニケーションをとりながら、いろいろなタイプを作るのもありですね。

何でも屋さんではなく
スキンケアブランドとして成長させる

WWD:音楽と「オトネ」はどのようにコラボさせていく?

エリーローズ:「オトネ」の動画を制作するために、大好きなベルリン在住のアーティスト、ビビアン・コック(Vivian Koch)さんに「オトネ」のためにトラックを制作してもらったんです。今後ホームページでは「今週のミックス」のようなイメージでスキンケアをしながら音楽を楽しんでもらえるコンテンツを載せていきます。

WWD:サステナビリティについても熱心に発信しているが、「オトネ」ではどのような取り組みを?

エリーローズ:ボトルはリサイクルが可能なガラス瓶にしました。最終的には、当社で回収する仕組みを作ることが理想です。また発送する際の箱にはリユースペーパーを採用し、なるべくロスが出ないようにギフトサービスやメッセージカード、パンフレットは削減しました。サステナビリティやSDGsを流行りで終わらせるのではなく、当たり前のものとして広げていきたいですね。

WWD:今後の展望は?

エリーローズ:最初は小さく細々と、自分のファンに届けば良いかなと思っていたんです。でも、試行錯誤しながら「オトネ」が形になり、作ったからにはたくさんの人に届けたいと強く思うようになりました。美味しいご飯を食べたり、素敵な美術館に行ったり、体験や経験が大切な時代にシフトチェンジしています。そんな選択肢の中に「オトネ」が入ったらうれしいですね。ライフスタイル商品にも興味はありますが、まずはキンケアブランドとしてブレずに成長させていきたいです。

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