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経営者になるべく育てられた私が大切にしていること【二宮美生さんに聞くニューヨーク在住女性企業家の価値観 Vol.1】

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 ラボグロウンダイヤモンドなどのダイヤモンドの代わりになる素材を使用したジュエリーブランド「ネクストダイヤモンド ニューヨーク(NEXT DIAMOND NEW YORK)」をはじめ、5社を経営する二宮美生さんは、米ニューヨーク在住18年だ。ニューヨーク高級住宅地のトライベッカに日本人の夫と7歳になる娘の3人で暮らしながら、ニューヨークと東京などを行き来する日々を送っている。そんな二宮さんに、ニューヨーク在住女性起業家としての価値観を聞く。

WWD:子どもの頃の思い出は?

二宮美生さん(以下、二宮):父親が事業をしていたこともあり、小さい頃から経営者になるための教育を受けました。幼少期から英語に触れ、ピアノやバイオリン、水泳などお稽古にたくさん通っていました。受験時は、もちろん、塾にも通いましたね。両親が旅好きで、小学校のときから1年に1カ月は海外で過ごし、世界中のいろいろな所に行きました。父の流儀で、その土地の一番いいホテルに宿泊し、いいものやサービスに触れました。また、元英国首相のマーガレット・サッチャー(Margaret Thacther)と家族ぐるみで交流があり、何年にもわたり毎年会う機会がありました。それが、私の幼少期の人格形成に影響を与えたと思います。

WWD:国内外で英才教育を受けたわけだが?

二宮:お稽古ごとなどを嫌だと思ったことはありません。それが当然のことだと感じていました。夏休みを利用し、高校1年のときに英ロンドンへ、大学1年のときには米スタンフォード大学、2年のときには英オックスフォード大学に短期留学しました。

WWD:大学卒業後は?

二宮:経営学を学び社長になる目的で、経営コンサルティング企業のマッキンゼー・アンド・カンパニー(以下、マッキンゼー)に入社しました。

WWD:その後、結婚、起業という流れだが?

二宮:マッキンゼーには3年間弱勤め、同社で夫に出会いました。夫は、マサチューセッツ工科大学を卒業後にゴールドマンサックスでトレーダーを2年経験し、スタンフォード大学で博士号を取得してマッキンゼーに入社。最初のディナーでプロポーズされて、半年で結婚しました。2004年ごろに、オンラインビジネスが伸びていると感じて私自身で起業を決意。夫がマッキンゼーのニューヨーク支社に配属になり渡米して、現地でアクセサリーブランド「ニューヨークからの贈り物」を立ち上げました。3年間で年商数億円を達成しました。

WWD:父親の事業を継ぐという選択は?

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