ここ数年、ラッパーたちのファッションアイコン化が著しいが、その次にフォーカスされるのはNBA選手たちかもしれない。平均身長約199cmで筋骨隆々という地球最高レベルのプロポーションを持ち、トレンドのスニーカーとも相性抜群の彼らは、オフコートでモデルとして活躍することも増えている。また、シーズン中は“NBAランウエイ”で日々自らのスタイルをセルフプロモーションしているのをご存知だろうか。そこで、2021-22シーズンが終了したこの機に、際立ってオシャレだった選手たちのスタイルを振り返りたいと思う。
What is NBA Runway?
NBA選手が会場入りする際、大勢のカメラマンが待ち構えていることから次第にオシャレを楽しむ選手が増え、いつからか通路をランウエイに見立て“NBAランウエイ”と呼ばれる名物行事に発展。今では、ブランドのコマーシャルやコラボアイテムのお披露目の場にもなっているほか、ハロウィンの時期になると本気のコスチュームが楽しめ、“NBAランウエイ”専用のインスタグラム・アカウントなども存在する
1位
シェイ・ギルジャス=アレクサンダー(Shai Gilgeous-Alexander)
所属チーム:オクラホマシティ・サンダー
今季のNBAランウエイは、オクラホマシティ・サンダーの得点源、シェイ・ギルジャス=アレクサンダーの独壇場だった。ストリートライクな服装を好む彼は、ある日は元NBAのスーパースター、アレン・アイバーソン(Allen Iverson)になりきってみたりと、心からファッションを楽しんでいるのが伝わってくる。ラップシーンでトラヴィス・スコット(Travis Scott)がファッションアイコンであるように、NBAではシェイがその立場を築いていくだろう。ちなみに、先日パリで披露された「トム ブラウン(THOM BROWNE)」2023年春夏メンズ・コレクションで“本物のランウエイ”デビューを果たしている。
2位
カイル・クーズマ(Kyle Kuzma)/
所属チーム:ワシントン・ウィザーズ
デビューから4シーズンを過ごしたロサンゼルス・レイカーズに別れを告げ、今季から八村塁も所属するワシントン・ウィザーズの一員となったカイル・クーズマ。ファッション血中濃度が高くモードからストリート、クリーンまでを華麗に着こなすが、チャレンジングなスタイルでこそ彼らしさが発揮される。2021年11月に見せた「ラフ・シモンズ(RAF SIMONS)」の超オーバーサイズニットを取り入れたコーディネイトは、今季のNBAランウエイのハイライトの1つ。
3位
ジョーダン・クラークソン(Jordan Clarkson)
所属チーム:ユタ・ジャズ
昨シーズン、ベンチスタートで好成績を残す“6人目の選手”に授与されるシックスマン賞を、ユタ・ジャズの選手として史上初めて受賞したジョーダン・クラークソン。だが、NBAランウェイではスターティングファイブの常連だ。ワイドめなパンツに絶妙なサイジングのトップスを合わせるのが得意。かつ、ヘッドフォンをはじめとする小物使いにも定評があり、いつも何かを手に持っているのがクラークソン流だ。
次点
ステフィン・カリー(Stephen Curry)
所属チーム:ゴールデンステート・ウォリアーズ
ゴールデンステート・ウォリアーズの2018年以来4年ぶりのNBA制覇に大きく貢献し、自身初のファイナルMVPも受賞したステフィン・カリー。機械のように正確なシュートを放つ彼だけに、オフコートでも無駄を削ぎ落としたようなシンプルな服装が好み。着飾るよりも自身のブランドのコマーシャルの場としての認識が強いのか、NBAランウェイではコート上ほどの存在感はない。
頑張りま賞
八村塁
所属チーム:ワシントン・ウィザーズ
NBA3年目を迎え、フィールドゴール成功率や3ポイント成功率で自己最高を更新するなど、数字だけを見ればベストシーズンだったものの、“個人的な理由”で前半戦のほとんどを欠場していた八村塁。当然、NBAランウエイに姿を見せる回数も少なかったが、自身の手掛ける「ブラック サムライ(BLACK SAMURAI)」のアイテムや「ジョーダン ブランド(JORDAN BRAND)」とのコラボ“エア ジョーダン 8(AIR JORDAN 8)”を披露していた。来シーズンはコート内外で話題を振りまいてほしいところ。期待を込めて“頑張りま賞”!